NPO法人インフォメーションギャップバスターは、東京都教育委員会のインクルーシブな学びコンソーシアム事業の一環として、東京都立農産高等学校1学年の生徒さんを対象に、『多様性って何だろう?』というテーマで講義を行いました。
日時:2025年7月14日(火)8:50〜10:30
会場:東京都立農産高等学校
対象:高等学校1学年全4組(132名)
今回の講師を担当したIGB理事の山口タケシが、中途失聴者である自身の経験をもとに、聞こえる人という圧倒的マジョリティの世界から聞こえない人というマイノリティの世界に住む世界が変わったこと、と同時に健常者から障害者に自らの環境が変わったことによって立場が変われば見える世界が変わること、それまで見えていなかったことに気づいたことなどをお話しました。
また、障害の有無に関わらず人はそれぞれ違っていて当たり前であることを前提に、各々が考える「当たり前」とは何か、「ふつう」とは何か、というところを起点にグループワークを交えつつ、皆さんと一緒に「多様性」について考え、そのうえで「では自分に出来ることは何か?」という「一歩先」を考える時間を設けました。

途中の休憩時間に話しかけてくれた生徒さんが、補聴器と聞こえについて質問をしてくれ、あくまでも山口の場合は、という前提で補聴器を外すとほぼ何もわからないこと、補聴器をつけても大きな音や相手が声を出していることはわかってもその内容まではわからないことなどをお話したところ、終了後にわざわざ補聴器の改善に関するアイデアを図解入りで書いた紙を持ってきて説明してくれました。
その柔軟な発想と行動力、そして何よりも「では自分に出来ることは何か?」をさっそく考えてくれたことがとても嬉しく、と同時にこういう若者がいる将来に期待が持てたひと時でした。
本講義ご担当のA先生を始めとする都立農産高等学校の皆さん、貴重な時間の共有をありがとうございました。
NPO法人インフォメーションギャップバスターでは、これからも多様性やコミュニケーションバリアをテーマに様々な教育機関で出前授業を行い、聞こえの有無にかかわらず共に学べる環境づくりを推進して参ります。
(インクルーシブ教育担当理事:賀屋 祥子 / 文責:山口 タケシ)
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