7月14日に横浜市仲町台で行われた電話リレーサービス講演会に参加してきました。

実は私はすでに電話リレーサービス(以下TRS)を利用しているので、TRSの仕組みや利用方法を知りたいということではなく、今回の講演会の私の興味は、参加者がどれだけTRSを知っているか(TRSの認知度)、講師である伊藤さんがどのような説明をするのか(講演の内容と方法)、という点にありました。

1点目のTRS認知度に関しては…、残念ながら思ったよりも低かったですね。「知らなかった」「知っていたけど利用したことがなかった」という方が100人を超える参加者のうち6割〜7割以上いたように見えました。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本ではTRSの公的サービスはまだ行われていません。日本財団が行っている現在のTRSは、あくまでも期間限定のモデル・プロジェクトです。さらに、利用時間・利用者数・利用可能な対象(電話番号)にはそれぞれ制限があります。

そのため、インフォメーション・ギャップ・バスター(以下IGB)では、TRSの公的サービス実現へ向けて啓発活動を行っているわけですね。そういう意味では、TRSの認知度が低かったエリアでこのような講演会が行われた事自体がとても有意義だったのかな、と思いました。

2点目に関しては…、実は当日用いるプロジェクター投影用資料のスライド数に関して事前に伊藤さんから話を聞いていたので、ボリュームが気になっていたのですが、スライドのフォントサイズが大きいものが結構多くあり、3時間という長丁場の割にはボリュームを感じさせない、かつ参加者を疲れさせない工夫が見られて感心しました。(フォントサイズが小さかったり文字数が多いと、参加者が読み疲れしてしまう恐れがありますからね)

内容に関しては、すでに多くの講演会をこなしてきた実績通り、TRSの仕組みやTRSがないとどのように困るか、あるいは普通に電話が使える人とどのような差が生じるか、などの情報が上手くまとめられていてとても納得のいく内容でした。

ただ、参加者の中には実際の使い方(TRSを使った電話のかけ方)などを知りたい方もいたようだったので、そのあたりも少し(スライドを用いて)説明があっても良かったのかな、とも思いました。(とは言うものの、IGBの活動はあくまでもTRSの公的サービス実現へ向けて必要とする皆さんの声をあげさせるためにも、まずはTRSの存在を知ってもらうことが第一義だと思うので、そのあたりの配分と取捨選択は常に迷うところかな、とも思っていますが…)

それにしても毎回思うのですが、やろうと思う気持ちと工夫する熱意さえあれば可能な技術力がある今の日本で、いまだにTRSの公的サービスが行われてない(海外では多くの国・地域で行われている)という現実が歯がゆくて仕方ありません。

障害がある人もない人も、等しく情報サービスが受けられる社会が一日でも早く来ることを願い、今後も微力ながら自分にできることをやっていこうと改めて思った次第です。

主催の「聴覚障がい者を守る会」の藤本さん・皆さん、IGBの伊藤さん・皆さん、お疲れ様でした、ありがとうございました。(交流会も楽しかったです♪)

(文責:IGB会員 山口タケシ)

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