神奈川県聴覚障害者福祉センターで行われた 『ろう者のための冬の社会生活力講座 IT編』(全5回)が3月28日(土)にすべて終了しました。
この「ろう者のための社会生活力講座」は毎年行われており、ここ数年はIGBが講師を担当しています。
今回の『冬の社会生活力講座 IT編』は、全5回のうち3回目(2/28:ITの状況と展望)をIGB伊藤芳浩理事長が、他の4回を山口が務めました。

ろう者のための冬の社会生活力講座 IT編 カリキュラム

 

<ろう者のための冬の社会生活力講座 IT編 2026>
① 1/31:電話リレーサービス・ヨメテル・手話リンク
② 2/14:公共交通とIT(障害者割引、障害者用PASMO/Suica、えきねっとなど)
③ 2/28:ITの状況と展望
④ 3/14:マイナンバーカード(健康保険証登録方法、コンビニでの公的書類取り出し方法、マイナ免許証など)
⑤ 3/28:生成AI、ChatGPTとは?(メリットや使い方など)

各回とも、耳のきこえない・きこえにくい方々(ろう者・難聴者・盲ろう者)が熱心に受講され、質疑応答コーナー以外でも休憩時間や終了後に積極的に質問をくださるなど、関心の高さがうかがえるとともに、ろう者にとってITは日常生活における大きな助け(必須アイテム)となっていることを再認識しました。

最終日の「生成AI、ChatGPTとは?」では、実際の使い方をスクリーンで見てもらった際、「へ〜!」、「なるほど〜」という反応が多かったのが印象的でした。
特に、同じ内容でもプロンプトを変えることによって得られる回答が異なるという実例では、笑いも起きながら興味深そうに見入っていました。

この講座の最初の頃、『ありがとうございました』とか『袋はいりません』などといった日常生活でよく使われるであろう言葉が何ページにも渡ってびっしりと書き込まれた手帳を終了後に見せてくださった先輩ろう者(いわゆるネイティブ・サイナーで、発話も出来ないと仰っていました)が、最終日の終了後に小型のカメラを見せてくださり、『文字に書かなくてもこれで写真を撮って相手に見せればすぐに伝わる』と仰っていたのが印象的でした。(もちろんスマホを使う方法もあるのですが、ご自身で工夫しながら分かる範囲でITを利用していることに敬服しました。)

また別のろう者から、「今日が最後ですね、寂しいです。来年もぜひ講師を担当してください!」、「私の地域にも来てください」とお声がけいただき、心からありがたいと思いました。
IGBではこれからも、きこえるきこえないに関わらずすべての人が暮らしやすいコミュニケーション社会の実現に向けて活動を続けていく所存です。

(文責:山口タケシ NPOインフォメーションギャップバスター理事)

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