1.実施概要
・日付
2026年8月22日
・場所
聴力障害者情報文化センター
・テーマ
「災害から自分と仲間を守るためにー自分に必要な備えと、家族・地域との助け合いを一緒に考えようー」
・参加者
14名(手話グループ:7名、文字グループ:7名)
今回の講座では、防災について知識を学ぶだけでなく、参加者一人ひとりが「自分の場合はどうするか」を考えることを大切にして進めました。
講座では、災害時の困りごと、必要な備え、家族との連絡方法、地域での助け合いなどについて取り上げました。
2.講座内容
前半では、地震発生時の行動や家庭内の安全対策、非常時の持ち出し袋、聞こえない・聞こえにくい人に必要な備えなどについて説明しました。特に、同じ聴覚障害があっても、手話・筆談・音声・読話など、必要なコミュニケーション方法は人によって異なることを確認しました。
また、自分に必要な支援について、障害名だけではなく「どのような方法ならわかるのか」「どのような支援が必要なのか」を具体的に伝えることの大切さについても説明しました。
3.グループワーク
後半は、参加者を「手話グループ」と「文字グループ」に分けてグループワークを行いました。
話し合いのテーマは、次の4点です。
・災害時、どんなことに困るか
・何を準備しておくとよいか
・周囲に何を知ってほしいか
・自分たちに何ができるか
「できないこと」「困ること」だけで終わらず、自分たちにできることや、周囲とどのように助け合えるかまで考えてもらう内容としました。
グループワークでは、それぞれの参加者からさまざまな意見が出され、非常に活発な話し合いとなりました。自分ではこれまで気づいていなかった困りごとや、他の参加者の考え方・備え方を知ることで、参加者同士にも新しい「気づき」があったのではないかと感じました。
また、同じ聴覚障害があっても、必要な情報保障や支援方法、災害時に不安に感じることは一人ひとり異なることを、グループワークを通して改めて共有できたと思います。
4.講師として感じたこと
今回、特に印象に残ったのは、講師から一方的に防災知識を伝える時間以上に、参加者同士で自分の経験や考えを出し合うグループワークが盛り上がったことです。
「自分だったらどうするか」を考えるだけではなく、他の人の意見を聞くことで、
「そのような困りごともあるのか」
「自分も準備しておいた方がよい」
「自分にもできることがある」
と考えるきっかけになったのではないかと思います。
防災は、非常持ち出し袋など「物を準備すること」だけではありません。自分に必要な情報や支援を周囲に伝えること、家族や地域の人とつながっておくことも大切です。
今回の講座をきっかけに、参加者それぞれが「今日から一つでも始めてみよう」と思える機会になっていれば嬉しく思います。
5.今後に向けて
今後も、講義だけでなく、今回のように参加者同士で話し合いながら学ぶ時間を取り入れていきたいと考えています。また、聴覚障害者と一括りにするのではなく、それぞれの聞こえ方やコミュニケーション方法、生活環境の違いを踏まえながら、
「自分に必要な備え」
「自分に必要な支援」
「自分にもできる助け合い」
について考える防災学習を続けていきたいと思います。
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