ゆるやかな当事者研究勉強会夏の総まとめ~君は研究が始まる瞬間を見たか~

2018年8月19日、当事者研究チームにて夏の総まとめ勉強会を開催しましたので、ご報告いたします。
この半年の間、月に1度のペースで聴覚障害をテーマとした当事者研究会を重ねてまいりました。当事者研究としては珍しいかもしれませんが、聴覚障害者も聴者も、ともに話し合うというスタイルを続けています。聴覚障害がテーマといっても、「障害を知る」ことは、「健常」と呼ばれる状態を理解する必要があり、また、聴者の驚きと発見は、私たち聴覚障害者にとっても驚きであり発見であるからです。

ここで、当事者研究を始めるにあたり多大なアドバイスをいただいた、東京大学先端科学技術研究センター 熊谷晋一郎先生 と 紗月綾屋先生 をアドバイザーとしてお招きし、聴覚障害における当事者研究勉強会・夏の総まとめを開催する運びとなりました。

開催の目的は2つ。
①当事者研究の始め方
・当事者とは障害があるなしに関わらず、困りごとを抱えるすべての人のこと。
・当事者研究の本質を理解し、だれでもいつでも始めることができる方法を学ぶ。
②当事者研究を深める
・障害の社会モデル、個人モデルを新たな視点で考察し、支援効果や新たな自分を発見する

参加者は全部で14名。コミュニケーションが難しいため、10人強が限界。

スタートして15分は当事者研究についての基礎知識の講義。次にグループワークで話し合うテーマをきめる。参加者から「みんなのアイデンティティを聞いてみたい」という発言があり、テーマは「アイデンティティ」となった。その後は2グループに分かれて、話し合いを進めた。

Aグループはアイデンティティを聴力と心に分け、さらに身体や自分の歴史、何を大切にしてきたのか、仕事・家族・テクノロジーと分類を試みるという形で進めた。それぞれの歴史とアイデンティティの語りにより、話し合いが深まった。自分というものが実はあいまいだったことがわかり、見えかけてきたところで時間になった。もっと話したいという感想も多かった。

Bグループは、違いと同じを発見すること、言いっぱなしと聞きっぱなしを実施。いくつかの意見が出ると、最大公約数的なまとめをしてしまいがちなので、違う部分と同じ部分を認めるだけでよいというスタンスになってから本格的にワークを開始。聞こえすぎる難聴と聞こえにくい難聴の言葉の聞こえ方を図形化したところでタイムアップ。

先生方からアドバイスをいただき、今後は、個人の困りごとをテーマにして話し合う「個人研究」と、皆で相談して話し合う「テーマ研究」を交互にやっていくことになった。

平日の夜と日曜の午前を隔月で開催する予定。もう少し回を重ねたら、当事者研究シンポジウムを開催したい。

(文責:小谷野依久)

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