薬師寺みちよ議員にお会いし情報保障助成金の制限緩和をお願いしてまいりました
5/15に、参議院議員の薬師寺みちよ議員にお会いして、職場における聴覚障害者の情報バリア解消のための情報保障の助成金の制限緩和をお願いしてまいりました。
多くの民間企業で働く聴覚障害者は手話通訳などの情報保障をつけてもらえず、以下の課題を抱えています。
・必要な教育を受けることができず、キャリアアップができない
・会議に対等の立場で参加することができず、活躍の範囲が限られる
最近は聴覚障害者の社会進出が進み、様々な業種に就くようになり、活躍の範囲が広がって来ていますが、未だに情報保障の問題が残っています。
そのため、結果として、以下の課題があります。
・職場の定着率が良くない(転職、離職が高い)
・コミュニケーション不足による孤立感やストレスによるメンタル疾患の多発
現在の情報保障の助成金は、入社後10年間のみという制限があり、十分な活用ができる条件が整っていませんでした。
今回、主に以下の3点を陳情して参りました。
(1) 10年という制限は異動などにより職場の環境が変わることを前提としておらず、継続してのサポートが必要という観点から撤廃して欲しい。
(2) 情報保障手段を手話通訳に限定しているが、手話を理解できない聴覚障害者もいるので、UDトークなどの音声認識ソフトやPC通訳などの手段にも適用できるよう範囲を拡大して欲しい。
(3) 手帳3級以上の人しか助成を受けることができないので、多くを占める軽度難聴の方が制度を活用できないので、適用範囲を拡大して欲しい。
薬師寺議員は、NPOインフォメーションギャップバスターの民間企業での課題に対する取り組みをご理解していただき、また、助成金の更なる活用推進を進める必要性を認識していただきました。今後、厚生労働省の担当者と共に前向きに取り組んで頂くとの意向を示していただきました。
NPOインフォメーションギャップバスターは、情報バリア解消に取り組んでおり、特に、職場に置ける格差は長年に渡って取り組んでいる課題であり、今回を機に徐々に前進する一つの契機となることを心より願っております。