【ご報告】横浜市立盲特別支援学校における3Dプリンタを使用した触察学習上の課題について(その2)
前回訪問(2018/02/19)で宿題となっていた以下の点に関してヒアリングを兼ねて2018/03/16に横浜盲特別支援学校を慶應義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボの特任助教の増田 恒夫さんと一緒に再訪問しました。
(1) 柔らかめの「母指あっぱくくん」を試作して欲しい
(2) 深度を理解するために、5mm押下したらブザーがなる仕組みが欲しい
まず、(1)については、ウレタンゲルで作成した試作品「母指あっぱくくん(脂肪がある人とない人を想定した2パターン作成)」を試用していただきました。
この試作品は、指圧教材の柔らかい、固いといったきめ細かい感覚を3Dプリンタを活用して、素材・製作技術を駆使して実現したものです。
横浜盲特別支援学校の吉木先生、鈴木先生、本郷先生に使用していただいた結果、押した感じが人間に限りなく近く、また、サイズもちょうどよく、場所によって、硬さが違うのは教材として使えると思いますとのコメントをいただきました。
次に(2)については、押す時の指の使い方によっては、レーザー光に指が当たって正しく測定されない場合があり、実用レベルに持っていくのは難しそうということがわかりました。
今後は、さらに(1)のバリエーションを増やしていくとともに、(2)についても別方式を模索していくことになりました。
引き続き、応援をよろしくお願いします。