イベント(12/2開催) 東京女子大学 なべゼミ合同ワークショップ「当事者参加型デザインで情報バリアを解決する」の報告
12/2は、東京女子大学 なべゼミ(コミュニケーション専攻教授:渡辺隆行)・IGB(*)合同ワークショップ「当事者参加型デザインで情報バリアを解決する」を実施しました。(*) NPOインフォメーションギャップバスター
IGBでは、耳が聞こえないことで、情報が伝わりにくい・伝わらないと言った【情報バリア問題】について、市民の多くの人たちに理解してもらうための活動をしています。
東京女子大学なべゼミでは、 情報デザインに関して、これまで視覚障がい者との接点はあったもののの、聴覚障がい者と接した経験が少ないこともあり、今回を良い機会と捉えていただき、本企画を実施しました。
学生・当事者・通訳者がそれぞれ各グループ(4グループ)に入って、以下の通りの内容で、各フェーズを行い、発表という流れで進めました。
(1) 共感フェーズ:学生が当事者にインタビュー
(2) 問題定義フェーズ:インタビュー結果を分析し、当事者が抱える情報バリアを整理し、そのグループはどの問題に焦点を当てるかを決定
(3) アイデア出しフェーズ:取り上げた問題点の解決策をグループ議論
(4) 省察:今回のワークショップを振り返り何を学んだのかをグループで議論
学生たちは、聴覚障がい者に会うのは初めてということもあって、緊張した雰囲気で始まりましたが、社会人で経験の豊富なIGBメンバによるファシリティもあって、お笑いが生まれ、一気に距離感が縮まり、コミュニケーションが活性化しました。終始、笑い声が絶えない和気藹々の中で進みました。様子は以下の動画をご覧ください。
参加者(学生)の感想としては、以下のようなことが挙げられていました。
「聴覚障害のイメージが大きく変わった」
「聴覚障害の困っていることが想像と違っていた」
「通訳の働きがとても大切ということに気づいた」
「バリアは人の心にあるということがよく分かりました」
「障がい=かわいそうというイメージをつくる社会自体変わっていく必要があると思いました」
大変有意義な企画であったとの声が多くあり、また同様な企画を継続していく必要性を再認識しました。
非常に良い機会を与えてくださった渡辺隆行先生、ありがとうございました。