Information Gap Buster 特定非営利活動法人

【イベントのお知らせ】「あなたの声を、あなたの力を ~リプレゼンテーションが変える職場の未来~」田中美咲×伊藤芳浩 特別トークセッション

概要

「リプレゼンテーション」―それは単なる「表現」「代表」「表象」を超えた、あなた自身の存在価値や意見が正しく認識され、尊重される状態のことです。職場で「私はここにいる」「私の声を聞いてほしい」と感じたことはありませんか? 日々の会議で発言しづらかったり、自分らしさを出せなかったり、または自分と異なる背景を持つ人の意見を十分に理解できなかったりする場面は誰もが経験しています。

本トークセッションでは、ダイバーシティ推進のプロフェッショナルであるSOLIT株式会社 代表取締役社長 田中美咲さんと、ろう者としての経験から情報アクセシビリティの向上に取り組むNPO法人インフォメーションギャップバスター理事長の伊藤芳浩が、職場における真のリプレゼンテーションとは何か、それをどう実現していくかについて探ります。

障害の有無、性別、年齢、文化的背景にかかわらず、一人ひとりの声が届き、力が発揮される職場づくりのヒントが得られる90分です。あなたが本来持っている力を最大限に活かせる職場環境の作り方を一緒に考えてみませんか?

開催目的・背景

本イベントは、障害者の職場での真のリプレゼンテーションについて考えるきっかけを提供することを目的としています。世界経済フォーラム年次総会で発足した「Valuable 500」(V500)が推進する「障害者の真のリプレゼンテーション」という考え方は、従来哲学・芸術・メディアの分野で使われてきた当事者表象の概念を職場環境に応用する新たな視点を提供しています。

そして、田中氏がValuable 500の資料の和訳を担当したことをきっかけに、この重要な概念をより多くの方々に知っていただき、職場における多様性と包括性の実現に向けた具体的な一歩を踏み出すための場として、本トークセッションを企画しました。

日本企業57社を含む500を超える国内外のパートナーや企業がV500に加盟する中、障害者がビジネスの場で真に力を発揮できる環境づくりは今まさに進行中の重要課題です。本セッションでは、組織と個人の両方の視点から、リプレゼンテーションの意義と実践方法について掘り下げていきます。

【Valuable500】障害者の 真のリプレゼンテーション

リプレゼンテーションとは?私たちの「見え方」が未来を変える

主催団体

NPO法人インフォメーションギャップバスター

開催日時

5/22(木) 19:30-21:00

開催形式

オンライン(期間限定アーカイブ配信あり)

ターゲット

  • 障害者当事者の方々
  • 障害者雇用を担当する人事・労務担当者
  • 多様性を重視した組織づくりに取り組む経営者・管理職
  • 情報アクセシビリティに関心のある方
  • DEI(多様性・公平性・包括性)推進に関わる実務者
  • すべての人が活躍できる職場づくりに関心のある方

情報保障

手話通訳・文字通訳

タイムテーブル

19:30-19:35(5分) – オープニング・登壇者紹介

  • 司会者による開会の挨拶
  • 本日のテーマと流れの説明

19:35-19:50(15分) 登壇者紹介

19:50-20:00(10分) テーマ導入・問題提起

リプレゼンテーションの概念とその重要性

  • Valuable 500が提唱する「障害者の真のリプレゼンテーション」とは
  • 「代表性」と「表現」の両面から考えるリプレゼンテーション
  • なぜ今、職場でのリプレゼンテーションが重要なのか

20:00-20:30(30分) メインディスカッション

  • 多様な背景を持つ人々の声を活かす方法
  • 障害者のリプレゼンテーションを職場で活かす方法
  • 専門家と当事者のコラボレーションがもたらす可能性

20:30-20:40(10分) 質疑応答

  • 参加者からの質問受付

20:40-20:50(10分) クロージング

  • まとめと今後の展望
  • 閉会の挨拶

参加申込先

登録フォーム(5/22(木) 18:00までに登録ください)

※アーカイブ配信希望の方もこちらから登録ください。


登壇者プロフィール

田中美咲(たなか みさき) 社会起業家・ソーシャルデザイナー

1988年生まれ。立命館大学卒業後、東日本大震災をきっかけとして福島県における県外避難者向けの情報支援事業を責任担当。2013年8月に「防災をアップデートする」をモットーに一般社団法人防災ガールを設立。第32回「人間力大賞(現:JCI JAPAN TOYP)」経済大臣奨励賞を受賞。2018年2月より社会課題解決に特化したPR会社である株式会社morning after cutting my hairを創設、代表取締役。2020年9月より、「オール・インクルーシブ経済圏」を実現すべくSOLIT株式会社を創設、代表取締役を務める。「すべての人が力を発揮できる職場づくり」を理念に掲げ、企業向けのコンサルティング、研修、イベント企画運営などを手がける。障害者の真のリプレゼンテーションに関する「Valuable 500」の資料の和訳も担当。

 

伊藤芳浩(いとう よしひろ) NPO法人インフォメーションギャップバスター理事長

情報アクセシビリティ向上に力を入れている社会活動家。日本手話を第一言語とするろう者として、自身の経験を基に情報アクセシビリティの向上に尽力。大学在学中および社会人時代に直面した情報アクセスの課題をきっかけに、障害の有無に関わらず、すべての人が持てる力を最大限に発揮できる社会の実現を目指し活動を開始。企業・行政・教育機関等において、情報アクセシビリティ、合理的配慮、DEI(多様性・公平性・包括性)等をテーマとした講演・研修を多数実施。また、各種メディアへの出演や寄稿を通じて、情報格差の解消と共生社会の実現に向けた啓発活動を精力的に展開している。著書『マイノリティ・マーケティング』では、マイノリティ当事者の視点から、マーケティング手法を活用した社会変革の可能性を提示。従来の支援型アプローチを超えた、新たな共生社会実現への道筋を示している。情報アクセシビリティの分野における変革者(チェンジメーカー)として、誰もが情報から取り残されない社会の実現を目指し、精力的に活動をしている。

 

ファシリテータープロフィール

和田 菜摘(わだ なつみ)Valuable 500 Engagement Lead/PROJECT SOLIT 社会的インパクトおよびパートナーシップ統括責任者

障害者の排除をなくすことを目的に、世界500を超える企業やパートナーが結集するグローバル・イニシアチブ「Valuable 500」にてEngagement Leadを務める。日本を含む各国の加盟企業と連携し、障害者インクルージョンの推進をグローバル規模で支援している。国内においては、PROJECT SOLITの社会的インパクトおよびパートナーシップ統括責任者としても活動し、企業の組織文化や制度にインクルージョンの視点を根づかせるための研修や伴走支援を行う。特に、上流の戦略設計段階から企業と向き合い、経営層を含む多層的な関与を通じて、「誰一人取り残さない」環境づくりを企業レベルから実現し、それを社会全体に広げていくことを使命としている。

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