【お知らせ】聴覚・言語機能障害者の円滑な緊急通報を可能とするシステム(Net119緊急通報システム)について
総務省消防庁の「119番通報の多様化に関する検討会」は、音声による119番通報の利用が困難な聴覚・言語機能障害者等に対応した緊急通報手段について、スマートフォン等によりいつでも全国どこからでも、音声によらない通報ができるシステムを確立し、聴覚・言語機能障害者等の安心・安全及び利便性の向上を図るために実施され、下記の報告書を作成した。
▼119番通報の多様化に関する検討会 報告書(2017年3月28日公表)
「119番通報の多様化に関する検討会」と並行して、「TTCアクセシビリティ専門委員会」では、マルチメディア緊急通報システム(Net119)の標準I/Fについて検討を行い本検討会に提案するとともに、本格導入のためのマルチメディア緊急通報システムの共通電文仕様書(TS-1022)の制定を行いました。
▼TTC仕様書:TS-1022 NET119共通電文仕様書1.0版(2017年3月24日制定)
この制定した「NET119 2.0」について、総務省消防庁では、各都道府県消防防災主管部長宛、また、各自治体の障害保健福祉主管課宛に下記のような通知/周知を行っています。
▼消防庁:Net119緊急通報システムの導入について(通知)
▼厚生労働省事務連絡:Net119緊急通報システムの導入について(周知依頼)
しかし、「NET119 2.0」はまだ全国の消防署の一部にしか導入されておらず、各自治体への働きかけが必要な状態です。万が一火災などの有事が発生してもスムーズに通報できるように、導入要望を出してみてはいかがでしょうか。
ご参考ですが、平成30年度からNET119に対する普通交付税措置が出るようになったため、負担は軽減する見通しです。
▼消防庁:平成30年度の消防防災に関する普通交付税措置(案)の概要について
「
(1) 聴覚・言語機能障害者の円滑な緊急通報を可能とするシステム(Net119緊急通報システム)の運用に要する経費を常備消防費に算入(+1,268千円)することとされていること。
」
参考までに、「NET119 2.0」適用済み(今後予定も含む)のサービス一覧を下記に列挙します。
▼株式会社日立製作所:119番映像通報サービス(NET119 2.0今夏対応予定)
▼株式会社両備システムズ:聴覚・言語障害者向け緊急通報システム Net119 2.0
(あいうえお順に掲載)