【ご報告】牧島かれんデジタル大臣に「パブリック・コメント提出方法におけるバリアフリー推進のお願い」の要望書を提出
厚生労働省が、本年2021年12月10日より募集開始したパブリック·コメント「難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針(案)」(2022年1月9日締切)に対する意見提出においては、e-Govの仕様のため、重要ステークホルダー(関係者)であるろう者たちが自分達の言語である手話で意見を提出することができないという事態が発生しました。
その後、NPOインフォメーションギャップバスター(以降、IGB)は、パブリック·コメントの所管部署である厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部 企画課の担当者に面会し、下記の2点を要望しました。
• パブリックコメントで意見募集する内容を手話で案内してください
• パブリックコメントは日本語だけでなく手話でも提出できるようにしてください
▼【ご報告】オンライン署名「聞こえない人も手話でパブコメを出せるようにしよう!」741筆を提出・パブコメの手話対応の要望(2021/12/23)
【ご報告】オンライン署名「聞こえない人も手話でパブコメを出せるようにしよう!」741筆を提出・パブコメの手話対応の要望(2021/12/23)
IGBからの要望を受けた厚生労働省のご尽力により、2021年12月24日(金)から手話動画のDVD提出が可能になりました。パブリック・コメント提出期間が半分ほど過ぎていたにもかかわらず、計326 件のうち手話動画は20 件で全体の約6%)の提出がありました。しかしながら、DVDを調達し、手話動画を格納、郵送といった手間と費用が発生し、意見提出フォームへの日本語テキスト入力と同等の提出方法とは言えず、不公平な状況となっています。
2022年2月1日(火)に、上記の状況を是正していただくため、牧島かれんデジタル大臣に面会し、「パブリック・コメント提出方法におけるバリアフリー推進のお願い」の要望書を「難聴対策推進議員連盟事務局長」の自見はなこ参議院議員を紹介議員として、提出いたしました。
牧島かれんデジタル大臣からは、「パブリック・コメントがろう者の第一言語である手話で提出できないのは望ましくない事態であるため、対応を検討したい」とのコメントをいただきました。
また「パブリックコメントで意見募集する内容を手話で案内する件」については、ろう有志たちの多大なご協力により、YouTubeに難聴児の早期発見・早期療育推進のための基本方針(案)の手話翻訳版を公開いたしました。
IGBは、今後も政策に当事者が関わっていけるよう、パブリックコメントへのアクセシビリティ確保(手話によるパブリックコメントの説明・手話での意見提出など)のために、関係者と協議を継続してまいります。