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Information Gap Buster 特定非営利活動法人

【レポート】家族をみんなでカンガエルーシンポジウム(2021/1/30開催)【速報版】&御礼


【御礼】

2021年1月30日にNPOインフォメーションギャップバスター は、共催団体として、家族をみんなでカンガエルーシンポジウムを開催し、会場+オンラインで約310名の参加がありました。終始、家族のコミュニケーション問題について、質問や意見交換が活発になされ、成功裏に終えることができました。

クラウドファンディングでは、下記の皆さまをはじめ、114名の皆さまから、目標金額300,000円を大幅に上回る602,000円のご支援をいただき、NEXTGOAL達成いたしました。
心から厚く御礼を申し上げます。

【寄附をいただいた皆さま】

NPO法人Silent Voice 尾中 様
WiTH PAiN みおしん 様
聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会 様
平本 龍之介 様
・長谷部 美江子&正:聴導犬まるちゃん 様
・廣川 麻子 樣
・荒川 健一 樣
・株式会社アイセック・ジャパン 様
・村福 京子 樣
・森本 行雄 様
・秋山 愛子 (国連アジア太平洋経済社会委員会) 様

【Readyfor】家族をみんなでカンガエルーシンポジウムに参加&応援しよう!
https://readyfor.jp/projects/familykangaroo/

また、共催団体の稲城市聴覚障害者協会、稲城市、稲城市議会議員をはじめ多くの方から多大なご協力をいただきましたこと、心から厚く御礼を申し上げます。

本企画は、一年以上前から用意周到に準備を進めてきて、コロナ禍の中、さまざまな制約や障壁があって、多くの苦労がありました。感染防止のために、さまざまな対策を施しました。そのため、本来ならばスムーズにできるところが、出来ないもどかしさ、ジレンマを多々感じました。実は、オリンピックと同様に中止や延期の案も出て来て、色々議論してまいりましたが、コロナ禍でも意見交換の場を止めることなく提供し続けることには、非常に意味があると考え、リスクはあるもののチャレンジすることで、開催を断行しました。

参加した皆さまから、大きな反響をいただき、議論の場を提供することの大切さを改めて実感しました。今後ともこのようなイベントは継続してまいりたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(文責:IGB理事長 伊藤 芳浩)


【開催レポート速報版】

2021年1月30日、IGB、稲城市聴覚障害者協会、SODAの会、J-CODAの4団体共催で「家族をみんなでカンガエルーシンポジウム」が開催された。

コロナ禍での緊急事態宣言の中、オンサイト参加定員を50名程度に絞り、オンライン参加は定員の200名をはるかに超える260名という大きなイベントとなった。会場では感染症対策に、オンラインでは通信環境の確保に、スタッフ全員が一丸となって取り組む様子は、会場参加がかなわずウェビナーでの参加となった私にも画面を通して伝わった。

ミニ講演は、親、SODA、CODAというそれぞれの立場から。その後に登壇者らのパネルディスカッション、会場やオンライン参加者からの質疑応答があり、まさに立場は違っても「みんなでカンガエルー」な企画となったと思う。

共通して見えてきたことは「同じ立場の人がいる。ひとりじゃないよ」というメッセージを親、SODA、CODAなどの身近にいる人が投げかけてあげることの大切さである。親である今井氏は様々な方と出会う中で「かわいそうと思っていた障害に対するイメージが変わった」という。

CODAである五十嵐氏の母は祖父母の「努力次第で聞こえるようになる」という誤った考えにとらわれていたことにより苦しまれたことと思う。その状況を見て育ったCODAもまた苦しむ。聴覚障害に対する正しい情報や知識、また当時のろう教育など、時代も大きく影響していたと思う。五十嵐氏は大人になってマイノリティの存在を知った。

SODAである丸田氏も大学で学ぶ中で「良いお兄ちゃんでなければ」という思いに自らがとらわれていたことに気が付く。子どもは家庭内で一番弱い存在であるのに周囲から「苦しかったら言ってね」と言われず「えらいね」と言われてしまう。「特別扱いはしてほしくないけれど支援という受け皿が学校や社会にあること」の重要性が問われている。

家族というのは、社会の中の最小単位である。きこえない子どもが生まれたその時から、その親にまた、きょうだいに対する適切なフォローがあること、そうして育ったきこえない子どもはやがて親となり、生まれた子がきこえていても、きこえなくても、肯定感をもって家族を構成していくこと。それが多様性を受け入れる社会を作る一歩となるのではないか。今回のシンポジウムの中で「ディナーテーブル症候群」という言葉があることを初めて知った。コミュニケーションバリアのひとつに意思表示の力があり、家族であるからこそ主張していくべきと丸田氏は言う。家族の中で培われた体験や力はやがて必ず社会の中でも生かされていくのだと思う。

登壇した3名の演者の想いは自身の体験を通して次の世代へ向けられていた。まずは「一人一人が声をあげ、一人一人の物語を共有していくこと」との五十嵐氏のことばが印象的だった。今回のシンポジウムに参加をした300余名がそれぞれの立場で発信をしていけば、次の世代のための新しい社会が拓かれるのだと思う。

(文責:IGB会員 天野 京子)


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