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Information Gap Buster 特定非営利活動法人

【東京都稲城市聴覚障害者協会主催(2020/3/14開催)】「電話リレーサービス」勉強会のご報告


みぞれ雪の降る2020年3月14日に東京都稲城市聴覚障害者協会の荒川健一会長より、NPOインフォメーションギャップバスター(略称:IGB)にお声がけいただいて、議員対象の電話リレーサービス勉強会に出席いたしました。新型肺炎コロナウィルスの影響もあり、参加者を絞っての開催となりました。

出席いただいた議員は、下記の通りです。

・山花 郁夫 衆議院議員(調布市・三鷹市・狛江市・稲城市選出、立憲民主党)

・武田 雅人 稲城市議会議員(立憲民主党)

経緯としては、武田稲城市議会議員が、市議会にて、「電話リレーサービス」を質問する予定があり、それをきっかけに、今回の勉強会を開催するに至りました。

今回は、電話リレーサービスの国内外の現状、必要性・意義、普及の課題、運用上の課題について、説明いたしました。

議員の皆さまから終始積極的な質問が相次ぎ、理解を深めていただき非常に良い機会となったと思います。このような場を与えてくださった関係者の皆さま、また、詳細の情報提供をしていただいた日本財団の皆さまに、心から感謝いたします。

 


【所感:IGB 電話リレーサービス普及プロジェクトメンバ 山口タケシ】

電話リレーサービスに関する講演会・勉強会にはこれまで何度も参加してきており、私自身も登壇してご説明させていただくこともありましたが、参加対象者が議員さん「のみ」というのは今回が初の経験でした。
失礼ながら、堅苦しそうな雰囲気になることを勝手に(ちょっとだけ)想像しながら参加したのですが、そんな心配は杞憂に終わりました。

東京都稲城市聴覚障害者協会の荒川健一会長とIGBの伊藤芳浩理事長の説明を、皆さんメモを取りながら真剣な眼差しで聞き入っており、質疑応答では様々な角度からの質問が数多く寄せられました。

その中で、「電話リレーサービスを導入することによって労働環境にどのような変化があるか?」という武田議員からのご質問に対して、私からも「電話が使えないことに起因する聴者と聴障者の賃金格差および昇進への機会損失」という現状について簡単にお話させていただきました。

また、山花議員からは数多くのサポーティブなご意見とともに、「当事者の利用率が少ないことで政府関係各所への訴求力が削がれる恐れがあるため、当事者への積極的なアピールも必要」という趣旨のごもっともなご指摘もいただき、私個人(あるいはIGBメンバとして)も聴者・聴障者関わらずさらなる周知・啓発活動の必要性を感じた次第です。

気がつけば予定時間を30分近くも過ぎており、小雪が舞う外の寒さとは裏腹にとても熱い有意義なひとときを過させていただきました。

主催の東京都稲城市聴覚障害者協会の皆さま、ご参加いただいた議員および秘書・インターンの皆さま、誠にありがとうございました。


【所感:インターンシップ 吉田 麻莉】

今回電話リレーサービスの講演にインターンシップとして2度目の参加でした。

今回印象的だったのは講演を依頼するだけでなくしっかりと依頼元の協会が持つ認識や知識を地元の現状や地域性を背景に考えながら議員さんとすり合わせ確認していくというこれまでにない形でした。

地元議員さんを対象として稲城市聴覚障害者協会側から電話リレーサービスについて学ぶ場を積極的に作ったという経緯を知り、行政との繋がりは難しく思われがちですが当事者側からアプローチしていきこうしたロビイング活動の重要性をとても感じました。

こうした議員さんへのアプローチの手助けとしてIGBのプロジェクトの取り組みが活用され、地方に根差した各地の講演も必要になってきていくと思いました。今後の活動が楽しみです。


東京都稲城市聴覚障害者協会とは、2018年4月21日に電話リレーサービスの勉強会を開催した経緯があります。

【東京都稲城市聴覚障害者協会主催(4/21開催)】「電話リレーサービス」講演のご報告

また、立憲民主党とは、2019年2月4日に電話リレーサービスの勉強会を開催した経緯があります。

立憲民主党議員有志対象の【電話リレーサービス勉強会】を実施いたしました

NPOインフォメーションギャップバスターは今後も引き続き、議員などをはじめ、さまざまな関係者に電話リレーサービスやコミュニケーションバリアに対する理解を広めていく活動を続けてまいります。今後ともご支援・ご理解のほどよろしくお願いいたします。

この記事のリンク | カテゴリ: お知らせ, 新着情報, 講演・セミナー実施報告, 電話リレーサービス
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