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Information Gap Buster 特定非営利活動法人

7月イベント「ファシリテーションを支える会議の技術」勉強会レポート



2017年7月15日(土)は吉田 創 氏(株式会社Dialogic Consulting 代表取締役)を講師としてお招きし、NPOインフォメーションギャップバスター(IGB)関係者を対象にファシリテーション勉強会が実施されました。当日の様子をレポートいたします。

 

「会議や打ち合わせでどうふるまったらよいか分からない」「会議の雰囲気が悪くて楽しくない」ということを感じることが多い中、会議が楽しくなるヒントを探して「ファシリテーション」という言葉を見つけました。しかし、eラーニングや本はたくさんあるけど、セミナーは話がわからない。手話通訳のあるセミナーなんかないよねとあきらめていたところ、IGBがファシリテーションの勉強会を企画すると聞いて、迷わず参加を決めました。

2017年7月15日(土) IGB勉強会(関係者限定)
「ファシリテーションを支える会議の技術」
講師 吉田 創 氏(株式会社Dialogic Consulting 代表取締役)

本日の勉強会テーマは「ファシリテーションを支える会議の技術」です。ファシリテーションとは会議や話し合いをより良いものへと導く技術のことです。有名講師の吉田先生が言うには、今日は「ファシリテーションというより会議の技術を学ぶ」ということです。
コミュニケーション上の困難をかかえる私たち聴覚障害者が、話し合いのスキルを高めるためにも、ぜひ身に着けたいスキルです。
テンポ良く途切れなく穏やかに話す先生の説明を、一言も聞き漏らすまいと前のめりで聞き入ります。
こんな具合で10時から16時半までみっちり学んできました。

前半は座学です。吉田先生の話しを聞いて気づいたことを書き込むよう指示があります。 指示がある度に数分という短い時間に集中して自分の気づきを絞り出します、時間が全然足りません。 吉田先生は、何度も、疲れていないかと私たちに声をかけてくださり、私たち聴覚障害者が聞き疲れやすいことをどこで知ったんだろう、、とほっこりします。


後半は座学の内容を踏まえて、グループワークで会議を行います。ふせんや模造紙を活用して、流れに沿って会議を効率的に進めるための課題を実践していきます。 メンバーと話しながら進めるので楽しいのですが、与えられた時間が短いので時間との闘いです。

 

 


会議の前に丁寧な準備をすることはとても大切だそうです。チームで会議をするときの約束事を決めるのですが、『今のもう一回』『ついていってません』『異議あり』『お花畑』と書いたカードを作りました。これなら言いにくいことを口に出さなくても、さっと掲げることで気持ち良く伝えられるかなぁと。また、時間との闘いなので、発言するときは『タイムキーパーの顔色をみながら話す』をルールにしました(でも、全員、時計を見ることを忘れて話し込んでしまいました)。
そうして話し合いのルールをいくつか決めて「会議が上手になるためには」というテーマで会議をしていきます。

各チームの顔ぶれです。



Aチームはベテランと若い人のミックスです。若い人に負けじとお姉さん頑張ります。

 

 

 

 



Bチームは才能豊かな切れ者揃いです、この顔ぶれなら間違いないでしょう。

 

 

 

 



Cチームは海千山千を乗り越えてきた、貫禄あふれる面々です。

 

 

 

 



Dチームはとてつもない可能性を持つ人たちです。しかも美しいって罪ですね。。

 

 

 

 


会議の後はチームで反省を話し合う「振り返り」を行います。良かったこと、変えたいこと、次の会議でも試したいことを書き出して、次の会議のために改善できることを探していきます。その振り返りの内容をチームそれぞれで発表し吉田先生から貴重なアドバイスをいただきました。褒めてくれるので嬉しくなります。

 

最後は、吉田先生へのインタビューと質疑応答の時間です。この時間はとても貴重な時間です、吉田先生の誠実なお話が心にしみて何かがあふれてきます。
「講師の方たちにはこれから出会う人たちの中に聴覚障害者がいるかもしれないと気づいてもらえたらいいなぁと思う」「聴覚障害者向けセミナーは情報保障による遅延のため内容が一般向けと比較して内容が少なくなると聞いた。どれくらい少なくなったか」「聴覚障害者は会議で発表できないけどどうしたら解決できるのか」という質問に、吉田先生は思い込めて丁寧に語ってくださいました。

参加者の声を聞くと「もっと早く学びたかった」「情報保障がついてプロ講師から学べる機会がなかった」「会議において見えない部分こそ価値があることに気づいた」「会議以外でも役立ちそう」などなど他の皆さんにとっても学びが多い一日だったようです。



勉強会の後は、懇親会へ。
飲み会でのコミュニケーションは難しいですよね、分かります。
吉田先生、本当にありがとうございました。面白い手話は他にもたくさんあるので、次の飲み会でお教えいたしますね!ぜひお持ち帰りください。
勉強会の準備をしてくださったIGBメンバーの方々もありがとうございました!

 

 

 

 

 


記:宮本昭枝

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