【ご報告】メタバース勉強会(メタバース全般、医療系コンテンツなど)(2023/7/5)
NPOインフォメーションギャップバスター(以降、IGB)のコミュニケーションバリアフリーチームでは、去る2023年7月5日(水)に会員向けのメタバース勉強会をオンラインで行いました。
メタバース事業の最前線に挑み続けているVマプラスの山崎浩一氏と株式会社MAI JAPAN代表取締役社長の平岩祐太氏をお招きし、メタバース(仮想空間)についてわかりやすくお話をしていただきました。
【開催の経緯】
“みみトモ。ランド“というメタバースを運営されている高野恵利那(看護師・難聴)さんに、山崎氏と平岩氏をご紹介いただき、両氏は本勉強会の講師をこころよくお引き受けくださいました。
【内容】
①「初心者向け:メタバース全般、コンテンツの作り方」-山崎浩一氏
Web3.0とNFT(ブロックチェーン上で構築できる代替不可能なトークンのこと)などの重要なポイントからメタバースの概念までわかりやすく幅広く説明してくださいました。メタバースは人生を豊かにする仮想世界であり、メタバースのなかでリアル社会のように活動するには、NFTが必要でそれは、法律、金銭、マイナンバーカードのようなもので、そのためにWeb3.0が使われているということでした。
②「医療系のコンテンツについて」-平岩祐太氏
VR(仮想現実:Virtual Reality)やメタバースで医療向けの教材を例に、直感的に操作できることなどを説明してくださいました。平岩氏は2つの会社を運営されており、VRの解剖学のソフトウェアを紹介してくださいました。仮想空間に人体模型を投射して解剖ができるリアルなソフトウェアで、すでに教育現場に導入されています。その先に、地域による医療格差・教育レベルの格差をなくることを目指しているのことでした。
③ 質疑応答
メタバースで活動するときの心配事や疑問を山崎氏と平岩氏に聞いて、いろいろなアドバイスをいただきました。また、メタバース技術の今後の展望も教えていただきました。
質疑応答の要旨は以下のとおりです。
・手話言語条例やアクセスビリティに関する法律などは、メタバースにどんな影響があるの質問
言語やコミュニケーションのルールなどはまだできていません。逆にいえば、これから作っていくことになります。作ってもらうのではなく、自分で作っていって、それをスタンダードにする、というように進めることが大事です。
・”みみトモ。ランド”のようなメタバースを作るにはどうしたらいいのかの質問
行動力だけで他はいりません。知識はほとんど必要ありません。とにかくメタバースに入って、いろんなアイデアを出して、助けてくれる仲間を作っていくことです。
最後に参加者全員で、記念写真を撮影して、終了いたしました。仮想世界の「仮想」の手話を皆さんでポーズしていただきました。
【所感】
メタバースのなかでいろんなイベントに参加すれば、行動力と知恵が大きくなり、それがリアル世界にも拡張できることに気付かされました。
【今後の予定】
IGBとしては、今後は次のように活動していく予定です。
1. メタバースの理解をさらに深めるために、勉強会や説明会を数回実施
2. 聴覚障害者が十分に活用できるメタバースについてのアイデア出し
3. 平岩氏、山崎氏などのメタバースの第一人者の協力をいただきながら、2のブラッシュアップ
4. コンテンツ作成作り
5. 一般公開
(文責:NPO法人インフォメーションギャップバスター コミュニケーションバリアフリーチーム 熊田 寿貴)