【ご報告】富士通アクセシビリティウィーク「テクノロジー×障がい」(2025/8/8)
富士通株式会社主催「富士通アクセシビリティウィーク」のために、NPO法人インフォメーションギャップバスター(IGB)理事長・伊藤芳浩が、テーマ「アクセシビリティの重要性とインクルーシブな社会づくり」にて、「誰も取り残さない情報デザイン~アクセシビリティがつくる共生社会~」というタイトルで講演(45分)およびQ&A(15分)を行いました。
2025年8月8日(金)に Fujitsu Uvance Kawasaki Tower にて収録され、アーカイブ録画(日本語版・英語版)は2025年9月22日(月)~12月31日(水)の期間、社内配信中です。

Fujitsu Uvance Kawasaki Tower にて事前収録している様子
目的:アクセシビリティの重要性理解を促し、ICT活用等によるバリア解消を考える
対象:富士通グループ社員(国内外)
アクセシビリティウィーク期間:9月22日(月)~9月26日(金)
配信日程:2025年9月22日(月)~12月31日(水)
内容(講演概要):
<インクルージョンの本質>
「誰一人取り残さない社会」とは何かを問い直し、マジョリティ中心の仕組みに潜む特権の存在に気づくことの重要性を説明
<情報アクセシビリティの基礎>
「同時・同等・同量」をキーワードに、アクセスとコミュニケーション双方の観点から解説
<法制度とビジネスの意義>
障害者差別解消法、情報アクセシビリティ法、手話施策推進法に触れ、企業に求められる対応とビジネス上のメリットを整理
<インクルーシブデザインとリプレゼンテーション>
当事者との共創によるデザインの三本柱(アクセシブルな体験・的確なリプレゼンテーション・ユーザー視点の設計)を提示
<まとめ>
情報アクセシビリティとインクルージョンは「特別な配慮」ではなく、すべての人が当然享受すべき権利であると強調し、誰も取り残さない共生社会への行動を呼びかけ
<セミナー担当者のコメント>
富士通では昨年、アクセシビリティアプローチを発表し、グローバルに全社eラーニングを実施するなど、アクセシビリティ推進に取り組んでいます。社員が日常業務でアクセシビリティを意識し続けるためには、継続的なアウェアネス向上が重要だと考え、今年はデフリンピック東京開催への協賛も契機にアクセシビリティウィークを実施しました。
今回、伊藤理事長には、アクセシビリティの法令対応やビジネス機会、そして取り組む従業員の考え方に至るまで、幅広い観点からご講話いただきました。社員が知識を身につけ、モチベーションを高めるきっかけとなるお話をしていただける講師として、伊藤理事長をお招きできたことを大変光栄に思っております。
ご講演では、専門的な見地からのご説明に加え、心に残るコメントも多数いただきました。特に、企画段階で「特権」というテーマを盛り込むことについて、障がいの有無で社員を分断してしまうのではないかとの懸念もございましたが、「特権を活用して欲しい」というメッセージは新鮮であり、多くの社員にとって新たな気づきとなりました。また、現場での対応が後回しになりがちな実際的な課題についても、企業との豊富な協働経験を基に、具体的かつ実践的なアドバイスをいただけたことは、今後の取り組みに大いに活かせるものと感じております。
改めて、伊藤理事長のご協力に感謝申し上げます。


















